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Office Project 2007 の新機能

更新日: 2009年3月

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

この記事の内容 :

  • Office Project 2007 ファミリ

  • Office Project 2007 の機能一覧

  • Office Project 2007 のプロジェクト管理機能

  • Office Project 2007 の EPM 機能

  • まとめ

Microsoft Office Project 2007 製品ファミリは、作業管理、プロセス成熟度のレベル、およびビジネス目標に対するさまざまな取り組みを支援する、一連のソフトウェア ツールを提供します。そのような幅広いツールの 1 つとして、Microsoft Office Project Standard 2007 は、小規模のチーム、またはプロジェクト管理の作業を割り当てられているが、必ずしもプロジェクト管理者ではない個人のための拡張デスクトップ ツールを提供します。これらの個人またはチームは、Microsoft Office Enterprise Project Management (EPM) コンピテンシーを構築するような位置にいないか、単純に EPM を正当化できるビジネス上の理由は不足していますが、作業を管理するためのツールを必要としています。管理するプロジェクトは複雑ではないので、最も効率的な方法は特別なスケジュール プロセスと追跡プロセスを使用することです。この場合、Office Project Standard 2007 は、最小限のオーバーヘッドで運用制御が可能となるような、単純で直感的なツールを提供します。

また別のツールとして、Office Project 2007 は、ソフトウェア ツールと技術をユーザー、プロセス、組織のポリシーやガバナンスと統合する EPM コンピテンシーを構築するツールを提供します。これらの要素が開発されて、業務目的と一致すると、作業、時間、リソース、および予算を管理するための機能が有効になります。このようなプロジェクト管理は、運用効率を求める経営幹部にとって非常に重要です。Project は、既存のソフトウェア システムを有効活用しながら、戦略と運用という 2 つの次元の橋渡しを支援する可視性、洞察力、および制御を提供します。

Office Project 2007 は、厳しいプロジェクト管理方法論に加えて、集中化した戦略的な財務管理を必要とする、高度なプロジェクト管理組織のニーズに対応します。Microsoft Office Project Server 2007 は、世界中に分散している従業員によって、複雑なプログラムやポートフォリオを管理する、大規模企業の主要なパフォーマンス向上させることができます。

この記事では、Office Project 2007 の新機能について説明します。この記事は、以前のバージョンの Microsoft Project の使用経験があり、新機能または変更点を知る必要がある、経営幹部、プロジェクト管理者、リソース管理者、および IT 担当者に役に立ちます。Office Project 2007 では、いくつかの新機能が追加されると共に、多数の既存の機能が強化されています。新機能と強化された機能の両方を説明します。

Office Project 2007 ファミリ

Office Project 2007 ファミリには、Project クライアント アプリケーション、Project Server、クライアント API とサーバー API、および Microsoft SQL Server や Windows SharePoint Services の必要なインフラストラクチャが含まれます。Office Project 2007 ファミリでは、Windows プラットフォームの向上した機能を活用するために、Project 2003 のコア クライアントおよびサーバー アプリケーションが再設計され拡張されています。コア Office Project 2007 ファミリの一覧を以下に示します。

  • Microsoft Office Project Standard 2007 は、以前のバージョンと同様、スタンドアロン プロジェクト管理のためのデスクトップ アプリケーションです。Project Standard 2003 と同様に、Office Project Standard 2007 を Office Project Server 2007 と共に使用することはできません。

  • Microsoft Office Project Professional 2007 は、エンタープライズ プロジェクト管理用のデスクトップ クライアント アプリケーションで、Office Project Server 2007 と共に使用する主要なアプリケーションです。Office Project Professional 2007 では新たに、クライアントとサーバーの間でネットワーク経由で送信されるデータの量を減らすために、クライアント側にアクティブ キャッシュを設けています。Office Project Server 2007 は、標準デスクトップ クライアントとして Office Project Professional 2007 を必要とします。プラットフォームのアーキテクチャが変更されたため、Project Professional 2003 を Office Project Server 2007 と共に使用することはできません。

  • Office Project Server 2007 は、Microsoft .NET Framework 2.0 を使用して構築されており、機能性、セキュリティ、信頼性、および拡張性が向上しています。Office Project Server 2007 のアーキテクチャは、新しい Project Server Interface (PSI)、Microsoft Office Project Web Access、個別のビジネス オブジェクト、サーバー側イベント、共通データ アクセス レイヤー (DAL)、キュー サービス、複数データベース、および Windows SharePoint Services 3.0 との密接な統合を含む、効率的な多階層設計になっています。Project 2003 では、スケジュール エンジンはクライアントでのみ利用可能でした。Office Project Server 2007 はスケジュール エンジンを備えているので、Office Project Professional 2007 を使用しなくてもプロジェクトを更新できます。

  • Office Project Web Access は、Microsoft Internet Explorer と Windows SharePoint Services 3.0 の Project Server Web Parts を介して Project Server の Web サービスを使用する、Microsoft ASP.NET アプリケーションを提供します。Project Web Access のフロントエンド コンポーネントと Project Server のアプリケーション層コンポーネントは、同じハードウェアにインストールすることも、別のハードウェアにインストールすることもできます。フロンエンド コンポーネントとアプリケーション層コンポーネントの負荷を分散することによって、拡張性とパフォーマンスを高めることができます。

  • Project Server Interface (PSI) は、Office Project Server 2007 の新しいマネージ コード API です。PSI は Project 2003 の Project Data Service (PDS) に置き換わるもので、Office Project Server 2007 の完全な API を提供します。また、PSI は、Project Server 2003 の XML ベースの PDS メソッドと同等な機能を提供するので、PDS を使用して構築されたソリューションを簡単に移植できます。Office Project Professional 2007 と Project Web Access は、PSI Web サービスだけを介して Office Project Server 2007 とやり取りします。

  • Office Project 2007 のデータベースは、Service Pack 4 を適用した Microsoft SQL Server 2000 上または Microsoft SQL Server 2005 上に構築できます。Office Project Server 2007 では、セキュリティの強化、Analysis Services および Reporting Services の向上などの、SQL Server 2005 の新機能の一部を利用しています。

  • Windows SharePoint Services 3.0 は、Project Server 2003 よりも密接に Office Project Server 2007 と統合されています。Windows SharePoint Services 3.0 では、Project Web Access の管理およびユーザー インターフェイスのフレームワーク、ユーザー管理のインフラストラクチャ、シングル サインオン、チームのグループ作業、および Office Project Server 2007 のレポート機能との統合が提供されています。

Office Project 2007 の機能一覧

Office Project 2007 は、小規模なチームや臨時チーム、または成熟した管理プロセスおよび方法論を持つ大規模な組織向けのプロジェクト管理ツールを提供します。これらのツールは、パートナーやユーザーからのフィードバックに対応して設計された数々の新機能および拡張機能を含んでいます。これらの新機能および拡張機能は、特定のニーズやシナリオに対処すると共に、EPM 機能を可能にします。このセクションの残りの部分では、これらの機能について説明します。

デスクトップ機能

Office Project 2007 は、プロジェクトの計画やスケジュールを管理するためのクライアント側の新機能および拡張機能を多数備えています。Office Project Standard 2007 は、プロジェクト管理者もそうでないユーザーも使用できるスタンドアロン ツールとして設計されています。Office Project Standard 2007 を使用すると、単一のプロジェクトの計画を簡単に作成して管理することができます。また、デスクトップでのレポート作成も強化されており、ユーザーはプロジェクト情報をより効果的に伝達できます。

Office Project Professional 2007 は、Office Project Standard 2007 で強化された機能をすべて含んでいるだけでなく、プロジェクト管理者向けの機能や、Microsoft EPM ソリューションを採用している組織向けの機能も備えています。さらに、Office Project Professional 2007 では、Office Project Server 2007 へのワイド エリア ネットワーク (WAN) 経由の接続のパフォーマンスが強化されています。

プロジェクト計画の伝達および追跡

Office Project 2007 では、計画とコミュニケーションをより迅速かつ適切に行えるようになりました。Office Project Standard 2007 は、確立したプロジェクト管理プラクティスおよび方法論を持つ小規模なチーム向けの拡張デスクトップ ツールを備えています。Office Project Standard 2007 を使用すると、プロジェクト管理者は、タイムライン、主要な成果物、およびリソースと予算の要求を伝達するためのプロジェクト計画を作成できます。改良されたガント チャートおよび背景セルの書式設定を使用して、プロフェッショナルなプロジェクト スケジュールのレポートを作成できます。さらに、Office Project 2007 の新しい財務管理機能により、プロジェクト管理者はプロジェクト ライフサイクル全体のコストおよび予算を正確に計画できます。

Office Project 2007 では、ユーザーがプロジェクト内の問題を発見し、その問題を解決する代替のソリューションを簡単に設計することができます。たとえば、予定したリソースが利用できなくなった場合、プロジェクト管理者は強力な What-If 方式の計画手法により、スケジュールを簡単に調整できます。新しい複数レベルの元に戻す機能を使用すると、プロジェクト管理者は新しいオプションおよびスケジュールの割り当てを柔軟に試すことができます。さらに、変更部分の強調表示機能により、プロジェクト内で最後の編集操作によって変更されたすべての値が強調表示されます。この機能を使用すると、プロジェクト管理者は、割り当ての変更がタスク、日付、コスト、またはその他の値に及ぼす影響を簡単に確認できます。また、タスク影響要素の表示機能を使用すると、プロジェクト管理者は、スケジュール遅延の根本原因を特定できます。これは、タスクの開始日に影響を与えるカレンダー、割り当て、および先行タスクをユーザーに対して表示する機能で、Microsoft Project スケジュール エンジンのロジックをこの機能に見てとることができます。

以下にクライアントの新機能および拡張機能を示します。

機能 説明

複数レベルの元に戻す

  • 元に戻すコマンドにレベル制限がありません。

  • スケジュール変更を伴う What-If 試行ができます。

  • 元に戻す操作をドロップダウン リストで簡単に実行できます。

  • プログラマブル モデルにより、元に戻す操作をアドインから使用できます。

ビジュアル レポート

  • Project データを Microsoft Excel および Microsoft Office Visio 2007 に簡単にエクスポートして、リソース配分、計画に対するプロジェクトの進捗などのチャート、グラフ、および図を作成できます。

  • カスタム レポート テンプレートを定義して他の Project ユーザーと共有できます。

  • これらのテンプレートおよびレポートを Project のダイアログ ボックスからプレビューできます。

  • レポート テンプレートを共有フォルダおよび Windows SharePoint Services 3.0 に発行できます。

変更部分の強調表示

  • Project での計算によって生じたスケジュールの変更部分を強調表示します。

  • 計算の影響を受けるすべてのタスクを目で確認できます。

タスク影響要素

  • タスクの日付に影響する要因に迅速にアクセスできます。

  • プロジェクト計画のクリティカル パスを簡単に参照できます。

コスト型リソース

  • 新しいリソースの種類です。

  • 複数の予定コストおよび実績コストをタスクのさまざまな時点で定義できます。

  • 会計システムとの統合をサポートしています。

  • ユーザー設定フィールドを割り当てレベルにまで適用して、特定のコスト センター、種類、またはカテゴリのコストに関するより詳細なタスク レポートを作成できます。

予算管理

  • プログラムやプロジェクトという広範なレベルで予算を定義することによって、プロジェクト管理者がその予算に照らしながら資金を割り当てたり、コストを追跡したりできるようにすることができます。

  • 予算差異レポートをサポートしています。

カレンダー

  • カレンダーの例外を名前付きで定義できます。

  • 定期的な例外およびさまざまな週の稼働日を定義できます。

  • イスラム暦 (アラビア太陰暦) カレンダーをサポートしています。

カレンダーのビューの強化

  • Office ユーザーが使い慣れた外観に更新されました。

  • 日、週、および月ごとのビューをサポートしています。

  • 月ごとのプレビュー ウィンドウで、前後関係を踏まえながらスケジュールを確認できます。

ガント チャート ビューの強化

  • 3 次元テクスチャリングのガント バーがサポートされました。

  • 重要な日付、コスト、またはタスクが目立つように、ビューのテーブル部分のセルの背景色を変更できます。

  • クリティカル タスク、外部タスク、強調表示したタスク、マークしたタスク、クリティカルでないタスク、マイルストーン タスク、サマリー タスク、変更されたセルなどのセルのカテゴリを強調表示できます。

デスクトップ OLAP キューブ

  • Project から Access データベースおよび OLAP キューブにエクスポートしたデータを使用して、顧客レポートを作成したり、Project の値をアーカイブしたりできます。

  • 以下の 5 つのキューブが生成されます。

    1. 時間単位のタスク

    2. 時間単位でないタスク

    3. 時間単位のリソース

    4. 時間単位でないリソース

    5. 時間単位の割り当て

複数の値を持つユーザー設定フィールド

  • ユーザー設定フィールドで複数の値の選択をサポートできます。

新しいテンプレート

  • 以下のものを含む 25 以上の新しいテンプレートが追加されました。

    • 年次報告書

    • 採用予測

    • 人事情報システム実装

    • マーケティング イベントの計画と実施

    • 業績評価

    • 戦略的な合併または買収の評価

    • ベンダの評価と整理

    • 保険金請求処理

    • 社内準備トレーニング

    • ISO 9001 マネジメント レビュー

アラビア語およびヘブライ語の右から左の文字方向のサポート

  • Project は、デスクトップ アプリケーション全体で右から左への表示をサポートするようになりました。

以下にクライアント/サーバーの新機能および拡張機能を示します。

機能 説明

アクティブ キャッシュ

  • サーバーへの接続時のパフォーマンスおよび信頼性が向上しました。

  • Outlook 2003 のキャッシュと同様のオンラインとオフラインでシームレスな操作性を提供します。

  • 無線接続または低速な接続でも Project デスクトップで迅速にアクセスできます。

  • Office Project Professional 2007 でのみ提供されています。

成果物

  • 作業ウィンドウに、関連プロジェクトの主要な成果物を表示できます。

  • プロジェクトの主要なタスクおよび成果物の発行をサポートしています。

  • プロジェクト計画内で、関連プロジェクトからの成果物をタスクとリンクできます。

  • リンクされた成果物には他のプロジェクトでの変更が示されますが、プロジェクト管理者の関与なしにプロジェクト計画が変更されことはありません。

  • Office Project Professional 2007 でのみ提供されています。

リソースの切り替え

  • 進行中のタスクのサポートが向上しました。

チーム ビルダ

  • スキルおよびリソースの検索機能が強化されました。

  • チーム ビルダ固有のフィルタ処理されたビューを作成できます。

  • Project Web Access でチーム ビルダにアクセスしている場合にフィルタ機能および検索機能を使用できます。

サーバーの機能

Office Project Server 2007 では、Microsoft EPM ソリューションが再定義されています。Office Project Server 2007 ではアーキテクチャの見直しが行われ、大規模な分散環境でプログラムおよびポートフォリオを管理するための EPM 機能が強化されました。Office Project Server 2007 を使用すると、進捗報告とは別に支払い対象時間および支払い対象外時間を追跡できます。Office Project Server 2007 では、データの非同期転送、アクセス ロジックとビジネス ロジックの分離、およびキューブの作成機能と報告機能を分離した新しい論理データベース設計により、パフォーマンスの向上が実現されています。

拡張性

以下に拡張性に関連するサーバーの新機能および拡張機能を示します。

機能 説明

Project Server Interface (PSI)

  • プロジェクト、リソース、タスク、および割り当ての作成、読み取り、編集、および削除を総合的にサポートします。

  • ADO.NET レコードセットを使用した、Office Project Server 2007 データへのアクセスを提供します。

  • Office Project Server 2007 管理機能へのプログラムによるアクセスをサポートしています。

サーバー側イベント

  • 200 以上の前イベントおよび後イベントがサポートされています。

  • Microsoft 以外のアプリケーションが Office Project Server 2007 のデータの変更を "リッスン" することができます。

  • Office Project Server 2007 のデータおよびメソッドを使用したビジネス プロセスの開発をサポートしています。

Windows Workflow Foundation の統合

  • ワークフローをビルトイン サポートしています。

  • Windows Workflow Foundation 内でサーバー側イベントおよび PSI メソッドにアクセスできます。

  • Microsoft 以外のビジネス プロセス アプリケーションをサポートしています。

プロジェクト管理

以下にプロジェクト管理に関連するサーバーの新機能および拡張機能を示します。

機能 説明

サーバー側スケジューラ

  • Project Professional を介さずにサーバー上でプロジェクトをスケジュールできます。

キュー

  • SQL Server を基盤にしたトランザクション キューです。

  • キューを使用することで、大量または高負荷のトランザクションに対する Office Project Server 2007 の可用性および信頼性が向上します。

  • ユーザーがジョブを監視したり、優先度を変更したりできます。

サーバー側フィルタ

  • サーバー側フィルタを使用すると、クライアント上ではなくサーバー上で Office Project Server 2007 ビューにフィルタを適用できます。

  • 処理が高速になり、ネットワーク トラフィックが減少します。

作業計画とプロジェクト提案

  • 作業計画は、最小限のタスクまたはメンテナンス プロジェクトで作業を追跡できるように設計されています。

  • 提案は、作業計画と似ていますが、手動のワークフローか、または Windows Workflow Foundation に統合されたワークフローのどちらかによるワークフロー承認プロセスを経る必要があります。

  • 簡単な Web ベースのインターフェイスでプロジェクト提案および作業計画を作成できます。

  • レポート、タイムシート、プロジェクト ワークスペースなど、Office Project Server 2007 のすべての機能を利用できます。

  • カレンダー、限られた依存関係、およびサーバー側ユーザー設定フィールドをサポートしています。

  • サーバー側でのスケジュール作成をサポートしていますが、平準化はサポートしていません。

プログラム

  • レポートの正確さを保ったまま、Office Project Server 2007 へのマスタ プロジェクトの保存および発行をサポートします。

  • プログラム階層が Office Project Server 2007 レポートに示されます。

  • プロジェクト管理者がプログラム ポータルおよびプログラム/プロジェクト ワークスペース階層を準備できます。

  • プログラム ポータルでは、問題、リスク、および文書の、複数のプロジェクトにわたるビューをサポートしています。

  • プログラム (マスタ プロジェクト内のタスクと挿入されたプロジェクト) を 1 つのプロジェクト センター ビュー内に表示できます。

コミットメント

  • プロジェクトの主要な成果物と終了日を特定するためのプロジェクト ワークスペースの新機能です。

  • プロジェクトにタスクを配置する前に作成できます。

  • Office Project Professional 2007 のユーザーは、コミットメントを表示して、プロジェクト計画内のタスクにリンクできます。

  • コミットメントは Office Project Server 2007 レポートに示されます。

ユーザー設定フィールド

  • ユーザー設定フィールドの数に制限はありません。

  • Project Web Access または PSI で定義できます。

カレンダー

  • 名前付きのカレンダーの例外をサポートしています。

複数の通貨

  • インストールされている Project Server ごとにサポートされます。

  • プロジェクトごとに通貨を設定できます。

リソース管理

以下にリソース管理に関連するサーバーの新機能および拡張機能を示します。

機能 説明

リソース計画

  • プロジェクト計画での割り当てとは別に、必要なリソースを指定できます。

  • プロジェクトに割り当てられたリソースの開始日、終了日、および単位をサポートしています。

  • リソース計画またはプロジェクト割り当てからプロジェクトのサマリー リソース割り当てを抽出できます。

  • リソース計画は Office Project Server 2007 レポートに示されます。

チーム リソース

  • 割り当てをチームに発行できます。

  • チーム メンバは、チームに発行された割り当ての所有権を表示し、取得できます。

  • チームの処理能力と需要を Office Project Server 2007 レポートに表示できます。

リソースの編集

  • Project Web Access または PSI でエンタープライズ リソースを定義できます。

  • 利用可能な時期、単価表、ユーザー設定フィールド、および標準フィールドをサポートしています。

レポート

以下にレポートに関連するサーバーの新機能および拡張機能を示します。

機能 説明

レポート データベース

  • Office Project Server 2007 のプロジェクト、リソース、タスク、および割り当てのデータを使用して作成される、非正規化されたデータベースです。

  • Office Project Server 2007 の大量のデータへの高速アクセスを提供します。

  • Microsoft 以外のアプリケーションからのレポートの作成が容易になります。

キューブ作成サービス

  • 増分更新と完全な再構築をサポートするように再設計され、パフォーマンスが向上しました。

  • すべてのプロジェクト、タスク、リソース、および割り当てのフィールドをサポートしています。

レポート センター

  • SQL Server レポート サービスおよび Microsoft Office SharePoint Server 2007 の Excel Services との統合をサポートしています。

  • Project Web Access で利用可能なレポートを一覧で表示します。

  • Project Web Access からレポートを表示できます。

  • Office SharePoint Server 2007 レポート センターへのアップグレードをサポートしています。

インフラストラクチャ

以下にインフラストラクチャに関連するサーバーの新機能および拡張機能を示します。

機能 説明

Windows SharePoint Services 3.0 の統合

  • Project Web Access は再設計され、Windows SharePoint Services 3.0 上に実装されました。

  • Project Web Access ビューが Web パーツとして提供されています。

  • 認証が Windows SharePoint Services 3.0 と統合されました。

  • バックアップ/復元が Windows SharePoint Services 3.0 と統合されました。

フォーム認証

  • Office Project Web Access および Project Professional でログオンを共有できます。

  • 認証が Windows SharePoint Services 3.0 と統合されました。

  • さまざまなフォーム ベースの認証スキームをサポートしています。

チーム メンバの操作性

以下にチーム メンバの操作性に関連するサーバーの新機能および拡張機能を示します。

機能 説明

タイムシート

  • 総勘定元帳システムとの統合をサポートしています。

  • 複数の会計基準に対応し、Defense Contract Audit Agency (DCAA) にも準拠できます。

  • プロジェクト作業および非プロジェクト作業のレポートを作成できます。

  • サマリー (プロジェクト) レベルまたは詳細レベルで時間をレポートできます。

  • 管理者またはユーザーがタイムシートのカテゴリを作成できます。

  • タイムシートのカテゴリではプロジェクトは作成されません。タイムシートのカテゴリを使用すると、特定のプロジェクトについてレポートされる時間や状態に依存しない時間レポートを作成できます。

  • 前期損益修正をサポートしています。

  • タイムシート データは Office Project Server 2007 レポートに示されます。

  • タイムシート データは Office Project Server 2007 のタスクにインポートできます。

  • 単一エントリ (タイムシート、タスク状態管理) をサポートしています。

  • Web ブラウザ、Outlook、またはアクセスに PSI を使用する Microsoft 以外のアプリケーションからのアクセスをサポートしています。

非稼働時間

  • カレンダーの例外または割り当てとしての非稼働時間のレポートをサポートしています。

  • Web ブラウザを使用して非稼働時間のカテゴリを集中的に定義できます。

  • 非稼働時間のカテゴリではプロジェクトは作成されません。

  • 非稼働時間のカテゴリに入力された時間は、Office Project Server 2007 レポートに示されます。

  • Web ブラウザまたは Outlook からのアクセスをサポートしています。

割り当て所有者

  • 割り当てられたリソース以外のユーザーが、割り当てについての進捗の更新を提供できます。

  • 新しいユーザーに割り当てを切り替えるための割り当て所有者の変更をサポートしています。

タスクの状態管理

  • チーム メンバとプロジェクト管理者との間でコメントを交換できます。

  • コメントは保存されます。

  • タイムシートからのインポートをサポートしています。

タスクの更新とプレビュー

  • 100% サーバー ベースです。

  • Web ブラウザを使用した更新済みスケジュールのプレビューをサポートしています。

  • Office Project Professional 2007 を介さずに、Office Project Server 2007 を更新できます。

進捗レポート

  • 進捗レポートの要求およびフォームが Web ベースになっています。

  • レポートの集約と回覧をサポートしています。

  • 進捗レポートの Word 2003 および Word 2007 へのエクスポートをサポートしています。

Office Project 2007 のプロジェクト管理機能

ここでは、本来はプロジェクト管理者ではないユーザー、または確立した方法およびプラクティスを持たずにプロジェクト ベースの作業を管理するチームが Office Project 2007 および Windows SharePoint Services 3.0 の機能を使う方法について説明します。

チームとタスク

Windows SharePoint Services 3.0 を使用すると、チームは、特別なグループ作業およびコミュニケーションを簡単に開始できます。Windows SharePoint Services 3.0 には、プロジェクト ワークスペースという形でタスク追跡機能が組み込まれています。ユーザーは、共有タスク リストの作成とやり取り、文書作成でのグループ作業、および主要な問題とリスクの追跡に役立つチーム ワークスペースをすばやく作成できます。チーム プロセスが成熟すると、Windows SharePoint Services 3.0 および Office Project 2007 はプロジェクト管理への簡単なアップグレード パスを提供します。

個々のユーザーは、Office Project Standard 2007 を使用して、Project のワークスペース内のプロジェクト タスク リストに基づいたユーザー設定レポートを閲覧および作成できます。このような特定のプロジェクト用の方法は、EPM を導入する用意はないものの、作業を管理するツールを必要としている企業に適しています。これよりも一段階上のプロジェクト管理を必要とするチームまたは組織は、プロジェクト タスク、文書、および問題がビジュアル化され、組織全体のユーザーがアクセスできる Office Project Server 2007 にワークスペースをアップグレードできます。以下にこの領域の主要な機能を示します。

機能 説明

プロジェクト追跡リスト

Windows SharePoint Services 3.0 の新しいリストの種類です。プロジェクト追跡リストは、標準タスク リストにユーザー設定フィールドと DHTML ガント チャートを追加して拡張したものです。終了と開始の依存関係をサポートしています。追跡リストは、プロジェクト チームへの主要な日付および成果物の伝達をサポートするように設計されています。

プロジェクト追跡リストからのインポート (Project クライアント アプリケーション)

Windows SharePoint Services 3.0 のプロジェクト追跡リストからのタスクのインポートをサポートしています。この機能は、プロジェクト追跡リストの印刷およびカスタム レポートをサポートするように設計されています。

Project の追跡リストからのインポート (Project Server)

Office Project Server 2007 の新機能です。Office Project Server 2007 プロジェクトへの Project の追跡リストのインポートをサポートしています。この機能は、臨時チームのプロジェクトから管理されたプロジェクトへの移行をサポートするように設計されています。

Office Project 2007 の EPM 機能

ここでは、EPM に関連する Office Project 2007 の機能について説明します。多くの組織では、グローバル環境または WAN 接続環境での戦略的なビジネス ツールとして EPM を使用しています。組織はさまざまなプロセス成熟段階にありますが、いずれも EPM の採用によってコンピテンシーの強化を図っています。

Office Project Server 2007 は、企業向けに構築された、人と情報をつなぐ作業管理ソリューションを提供します。これを採用する利点を以下に示します。

  • 人やチームとプロジェクト情報をつなぐ   Office Project Server 2007 は、Office SharePoint Server 2007 との統合により、人やツールとプロジェクト情報を結びつけます。Office Project Server 2007 は、意思決定者には正確で適時のプロジェクト情報を提供します。プロジェクト チームには、経営幹部に対して示されたコミットメントとチーム間の依存関係を目に見える形で提供します。また、コストを下げ、プロジェクト管理者がチームから更新された進捗を収集し、経営幹部にレポートを提出するためにかかる時間を削減します。

  • 作業管理を可能にする   Office Project Server 2007 を使用すると、組織内のすべての作業および人を 1 つのシステムで管理できます。Office Project Server 2007 は、プロジェクト提案、進行中のプロジェクト、メンテナンス作業などの組織内のすべての作業の状態のレポートおよび追跡をサポートしています。さらに、Office Project Server 2007 では、休暇、非プロジェクト時間、プロジェクト時間などのすべての時間をユーザーがレポートできます。作業および時間を管理するための柔軟なソリューションを提供する Office Project Server 2007 を使用すると、プロジェクト管理者は、従業員の時間が作業にどのように費やされているかを理解して、より良いビジネス判断を行うことができます。

  • 企業全体での展開をサポートする   クライアント/サーバー接続のパフォーマンスが以前のバージョンから劇的に向上したため、Office Project Server 2007 は、分散したチームが複数の言語および複数の通貨で作業を行うような世界最大規模のプロジェクトをサポートできるようになりました。Office Project Server 2007 には、カスタム ワークフローおよび基幹業務システムとの統合のサポートが組み込まれています。

プロジェクト ポートフォリオ管理の使用をすばやく開始する

Office Project Server 2007 を使用すると、課金管理、請求書管理、およびリソース管理の課題を解決するプロジェクト ポートフォリオ管理 (PPM) ソリューションの使用をすばやく開始できます。PPM は次のことを支援します。

  • リソースをより効果的に使用する。

  • 課金プロセスのコンサルタント時間を追跡する。

  • 契約のライフサイクル全体 (提案、実施、終了) を通したナレッジ マネジメントおよびチームのグループ作業を強化する。

通常、PPM を適切に実装するには、確立したプロセス熟成度および組織の準備が必要です。Office Project Server 2007 を使用すると、組織は、プロジェクト管理プロセスの成熟中に、簡単な Web ベースのツールを使用して PPM をすばやく開始できます。これらのクイック スタート ツールを使用する利点を以下に示します。

  • 機会の利用   Office Project Server 2007 では、Web ベースのプロジェクト計画およびリソース計画を使用して、今後のプロジェクトを経営幹部にすばやく通知できます。チームは Project ワークスペースの機能を使用して、主要な日付を特定し、共有成果物を作成できます。

  • タイムシートの使用   Office Project Server 2007 は、総勘定元帳システムと統合可能な新しい時間追跡アプリケーションを提供します。ユーザーはプロジェクトのすべてのレベルで時間をレポートできます。この新しいタイムシート システムは、非稼働日および非プロジェクト時間のレポートをサポートしています。

  • パイプラインの管理   Office Project 2007 は豊富なレポート ツールおよび意思決定ツールを備えています。経営幹部は、これらのツールを使用して、主要なプロジェクトの状態の追跡、リソースの配分状況の管理、および提案されたプロジェクトについての意思決定を行うことができます。

以下に PPM の主要な機能を示します。

機能 説明

タイムシート

タイムシートを使用すると、組織は総勘定元帳システムに投稿された時間を追跡できます。タイムシートは、会計ルール、会計期間、および前期損益修正をサポートしています。

Outlook の統合

ユーザーは既存のデスクトップ アプリケーションの知識を活用して、プロジェクトの割り当てを表示したり、時間をレポートしたりできます。

プロジェクト ワークスペース

グループ作業およびコミュニケーションの場所を提供する Windows SharePoint Services 3.0 のサイトです。

Web ベースのプロジェクト

簡単な Web ベースのインターフェイスでプロジェクト提案およびメンテナンス プロジェクトを作成できます。Web ベースのプロジェクトでは、レポートおよびタイムシートなどの多くの Office Project Server 2007 の機能を使用します。

リソース計画

提案または予測されるプロジェクト、タスクだけのプロジェクト、および割り当てがリソース配分を正確に反映していないプロジェクトへの広範なレベルでのリソース配分情報を提供します。

リソース センター

リソース管理者またはリソース管理を行うユーザー用のポータル サイトです。割り当てリソースとリソース固有の属性の表示、利用可能な時期と割り当てのレビュー、およびリソース レポート キューブへのアクセスができます。

レポート センター

レポートに適した形式で、問題、リスクなどのプロジェクト ワークスペースからのデータを含むすべてのプロジェクト データが格納されたリアルタイム レポート データベースです。サーバーでは、ポートフォリオ分析を使用して、高度な分析のためのいくつかのキューブが構築されます。これらのデータ ソースを活用にするために、Office Project Server 2007 は Reporting Services を使用して、レポート作成、スケジュールされたレポート配布、さまざまなレポート出力形式などのエンタープライズ レポート作成機能を提供します。Office Project Server 2007 は Microsoft Office SharePoint Server 2007 と統合されており、ダッシュボード、スコアカード、および主要業績評価指標 (KPI) を備えたレポート センターを提供します。

ポートフォリオを管理する

Office Project Server 2007 を使用すると、作業およびリソースが業務目標にどの程度沿っているかをすばやく理解できます。Office Project Server 2007 は、時間の費やし方についての総合的な視野を提供すると共に、プロジェクトの提案および評価のプロセスの向上を支援します。さらに、組織は、在庫の積極的なメンテナンスおよび開発プロジェクトに加えて、主要な戦略的プロジェクトのより深い洞察を得ることができます。主な利点を以下に示します。

  • ポートフォリオの定義   ポートフォリオの判断基準、レポート、およびカテゴリを構築またはカスタマイズできます。

  • **統合状態管理   **

  • ポートフォリオのレポートおよびレビュー   Office Project Server 2007 のビジネス インテリジェンス (BI) 機能およびレポート機能を使用して、ポートフォリオの健全性の追跡、プロジェクト提案の評価、およびプロジェクトとリソースのビジネス優先度への整合性の評価を行うことができます。

  • メンテナンス作業   完成したアプリケーションについてのメンテナンス作業を記録するための簡単なプロジェクトを構築できます。タイムシートでは、実績作業時間を追跡でき、レポートでは、予定時間と実績時間を比較して表示できます。

以下にポートフォリオ管理の主要な機能を示します。

機能 説明

プロジェクト提案

管理を行うユーザーまたはその他のユーザーが大まかなプロジェクト アウトラインを作成することができます。この提案に詳細を加えて、主要なプロジェクト成果物およびリソース需要を示すことができます。

リソース計画

提案または予測されるプロジェクト、タスクだけのプロジェクト、および割り当てがリソース配分を正確に反映していないプロジェクトへの広範なレベルでのリソース配分情報を提供します。

チーム リソース

Office Project 2007 の新しい作業リソースの種類です。[リソース配分状況] ビューに総使用率の一覧が示されます。チーム リソースは、企業の通常の作業リソースと同様にプロジェクトで使用できます。企業の他の作業リソースをチーム リソースに関連付けることができます。

リソースの編集

Office Project Web Access を使用してリソース データを編集できます。

リソース センター

リソース管理者またはリソース管理を行うユーザー用のポータル サイトです。割り当てリソースとリソース固有の属性の表示、利用可能な時期と割り当てのレビュー、およびリソース レポート キューブへのアクセスができます。

レポート センター

レポートに適した形式で、問題、リスクなどのプロジェクト ワークスペースからのデータを含むすべてのプロジェクト データが格納されたリアルタイム レポート データベースです。サーバーでは、ポートフォリオ分析を使用して、高度な分析のためのいくつかのキューブが構築されます。これらのデータ ソースを活用にするために、Office Project Server 2007 は Reporting Services を使用して、レポート作成、スケジュールされたレポート配布、さまざまなレポート出力形式などのエンタープライズ レポート作成機能を提供します。Office Project Server 2007 は Office SharePoint Server 2007 と統合されており、ダッシュボード、スコアカード、および KPI を備えたレポート センターを提供します。

タスクの状態管理

チーム メンバは、ActiveX コントロールをダウンロードしなくてもタスクの状態を管理できます。タスクの状態管理は、Project Web Access および Microsoft Outlook を使用して行うことができます。

Microsoft Office Project Portfolio Server 2007

Office Project Server 2007 で提供されているポートフォリオ管理機能に加えて、Microsoft では Microsoft Office Project Portfolio Server 2007 を提供しています。Office Project Portfolio Server 2007 は Office Project Server 2007 と統合されており、組織にエンドツーエンドのプロジェクト ポートフォリオ管理ソリューションを提供します。双方向ゲートウェイにより、管理者は複数の Office Project Servers を Office Project Portfolio Server 2007 にリンクし、組織内のすべてのプロジェクトを統合したビューを経営幹部に示すことができます。

Office Project Portfolio Server 2007 は、EPM の展開環境にとって以下の利点があります。

  • 可視性と制御の獲得   プロジェクト、プログラム、アプリケーションなどへのすべての投資がエンタープライズ リポジトリに集められるので、経営幹部は、ポートフォリオ全体に対する可視性、洞察、および制御が得られます。複数のワークフローを定義し、組織全体でポートフォリオ ガバナンス フレームワークを標準化、伝達、および適用できます。

  • 競合する投資の客観的な優先順位付けと評価ベスト プラクティス手法を使用して、組織のビジネス戦略を客観的に優先順位付けし、優先順位スコアを自動的に導き出し、競合する投資をさまざまな角度から効果的に評価するチャートを構築できます。

  • 予算の最適化とビジネス戦略への投資の適合   組み込みのベストプラクティスのポートフォリオ分析手法により、アナリストは予算を最適化し、組織のビジネス戦略に最も合ったポートフォリオを推奨できます。この客観的なプロセスでは、ポートフォリオの選択に感情的なアプローチではなく合理的なアプローチが適用されます。これにより、選択された投資が組織の戦略的な優先順位に一致していて、投資利益率 (ROI) が最大限に高められることが保証されます。

  • Office Project Server 2007 との密接な統合Office Project Portfolio Server 2007 は Office Project Server 2007 と統合されており、組織にエンドツーエンドのプロジェクト ポートフォリオ管理ソリューションを提供します。双方向ゲートウェイにより、管理者は複数の Microsoft Office Project Servers を Office Project Portfolio Server 2007 にリンクし、組織内のすべてのプロジェクトを統合したビューを経営幹部に示すことができます。

Office Project Portfolio Server 2007 および Microsoft Office system の詳細については、Office Online の「Microsoft Office Project Portfolio Server」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=78276\&clcid=0x411) を参照してください。

プログラムを管理する

Office Project Server 2007 は、地理的に分散した場所で大規模なプロジェクトまたはサブプロジェクトを管理するプログラムを使用して、大規模組織をサポートします。これには、複数の言語および複数の通貨でプロジェクトを追跡およびレポートする機能が含まれます。Project Web Access のプログラム センターを使用すると、プログラム マネージャは、新しいトップダウン プログラムを作成し、日付を割り当て、コミットメントを定義し、必要なユーザー設定フィールドを定義することができます。このプログラムは、最初から構築することも、以前に提出された提案から構築することもできます。主な機能を以下に示します。

  • トップダウンまたはボトムアップの構築   ユーザーは、約束した成果物や必要なリソースを含む広範なレベルのプログラムを構築できます。または、ユーザーが Web ベースのプロジェクトを Office Project Professional 2007 に移行するのに合わせて、詳細を徐々に追加していくこともできます。

  • プログラム レベルのレポート   プログラム ダッシュボードには、広範なレベルの状態が示されます。ユーザーは、問題についての広範なレベルでの指標、特定の問題の詳細、または問題の原因や提案されたソリューションの詳細を表示できます。

  • 変更の管理   コミットメントは、依存関係の追跡およびレポートの手段を提供します。変更を Project Web Access および Office Project Professional 2007 でモデル化できます。計画に対する変更をプログラム全体に伝達できます。

  • 統合状態管理   チーム メンバは、Microsoft Outlook または Microsoft Visual Studio® などの生産性ツールを使用してプロジェクトおよびプログラムを更新できます。

  • 基幹業務システムとの統合   Office Project Server 2007 では、既に基幹業務システムに格納されている情報を (たとえば、人事部門のリソース リソース共有元と同期させることによって) 再利用したり、情報を基幹業務システムに (たとえば、タイムシートの情報を総勘定元帳に) 追加したりできます。

以下にプログラム管理の主要な機能を示します。

機能 説明

マスタ プロジェクト

大規模なプログラムを、スケジュール、追跡、およびレポートが可能な、階層構造を持つ複数のプロジェクトに分割できます。

コミットメント

プロジェクトの主要な日付を伝達します。Project ワークスペースを使用して日付を保存し、以下のことを可能にします。

  • プロジェクトの主要な引き渡し可能日を定義し、レポートできます。

  • プログラムの日付をサブプロジェクトに伝達できます。

  • 日付および依存関係をプロジェクト間で管理できます。

プロジェクト センター

マスタ プロジェクトの表示をサポートしています。トップレベルのプログラムからサブプロジェクト内の詳細タスクまでの表示が可能で、KPI のリアルタイムでの計算をサポートしています。

レポート センター

レポートに適した形式で、問題、リスクなどのプロジェクト ワークスペースからのデータを含むすべてのプロジェクト データが格納されたリアルタイム レポート データベースです。サーバーでは、ポートフォリオ分析を使用して、高度な分析のためのいくつかのキューブが構築されます。これらのデータ ソースを活用にするために、Office Project Server 2007 は Reporting Services を使用して、レポート作成、スケジュールされたレポート配布、さまざまなレポート出力形式などのエンタープライズ レポート作成機能を提供します。さらに、Office Project Server 2007 は Office SharePoint Server 2007 と統合されており、ダッシュボード、スコアカード、および KPI を備えたレポート センターを提供します。

タスクの発行

プロジェクト管理者は、どのタスクをいつ発行するかを決定できます。複数のプロジェクト管理者が同じプロジェクトのタスクを発行している場合、各プロジェクト管理者は他のプロジェクト管理者が行っていることをタスク レベルで簡単に確認できます。

タスクの状態管理

チーム メンバは、ActiveX コントロールをダウンロードしなくてもタスクの状態を提出できます。Outlook および Visual Studio との密接な統合により、チーム メンバは使い慣れたツールで作業することができる一方、タスクの最新の状態をプロジェクト管理者に提供できます。

タスクの更新とプレビュー

新しいサーバー側スケジュール エンジンにより、Microsoft Office Project Professional 2007 を介さずにプロジェクトを更新できます。プロジェクト管理者は、ブラウザから更新をプレビューして承諾することも、更新を自動的に承諾するルールを定義することもできます。プロジェクトは再計算され、サーバーから直接発行されます。これよって、組織はプロジェクトをリアルタイムで監視できます。

Project ファミリを拡張する

Office Project Server 2007 は、Microsoft EPM ソリューションを拡張する豊富なツールをユーザーやパートナーに提供します。新しいツールは、Microsoft プラットフォーム (ASP.NET、Windows Server™ 2003、SQL Server) 上に構築された豊富なオープン Web サービスおよびサーバー側プログラミング モデルの提供により、EPM および PPM の付加価値ソリューションの開発コストを劇的に削減します。Microsoft Visual Studio 2005 を使用して、短期間でアプリケーションを開発できます。以下を拡張できます。

  • タイムシートの統合   Office Project Server 2007 は、総勘定元帳システムとの統合のために設計された時間追跡ソリューションを提供します。ユーザーおよびパートナーは、Office Project Server 2007 のタイムシートをカスタマイズして、総勘定元帳システムから会計コードと費用項目をインポートできます。さらに、タイムシート アプリケーションが取得したレポートされた実績データを、プロジェクト コストの追跡のために総勘定元帳システムにエクスポートできます。

  • 基幹業務の統合   Office Project Server 2007 は、人事や財務のエンタープライズ リソース プラニング (ERP)、カスタマ リレーションシップ マネジメント (CRM)、ディレクトリ サービスなどの基幹業務システム間の統合をサポートしています。ユーザーおよびパートナーは、Office Project Server 2007 を使用して、既存のリソースのリポジトリとプロジェクト情報を同期させることができます。

  • ビジネス プロセスの自動化   Project Web Access は Windows SharePoint Services 3.0 でホストされ、拡張可能な Web パーツ フレームワークを提供します。Office Project Server 2007 は、サーバー側イベント、豊富な Web サービス、および Microsoft ワークフロー エンジンとの統合を提供します。ユーザーおよびパートナーは、Project Web Access、カスタム UI、およびカスタム ビジネス ロジックを統合するビジネス プロセス ソリューションを設計できます。

  • 提案   Office Project Server 2007 には、新しい EPM プラットフォームを使用してプロジェクト管理とビジネス プロセスを統合する方法を示すプロジェクト提案プロセスが含まれています。このビジネス プロセスを拡張してプロジェクトの段階ワークフローを含めることができます。プロジェクトの段階ワークフローでは、プロジェクトがアイデア、提案、承認/却下、マイルストーン 0 ~ N、終了などの段階間を移動する際にレビューと承認のプロセスが必要で、リソース要求に関してはコストと作業への利用可能性に基づく追加制御が提供されます。

  • レポート   Office Project Server 2007 は、Office Project Server 2007 を使用してカスタム ビューおよびカスタム レポートを設計し提供することを可能にする高パフォーマンスの拡張オンライン分析処理 (OLAP) キューブに加えて、Web サービスと、バンド レポート用に最適化されたレポート データベースを提供します。レポート データベースは、現在発行されているプロジェクトおよびリソースの処理能力と緊密な同期がとられており、複数のベースライン、タイムシート データなどの、以前は多量のユーザー設定コードなしでは利用できなかったデータを含んでいます。ユーザーおよびパートナーは、このデータを使用して、SQL Server Reporting Services、Analysis Services、および Microsoft Office SharePoint Server 2007 の Excel Services と Office Excel 2007 のクライアント アプリケーション (または他のエンドユーザー レポート ツール) により広範なカスタム レポートを開発できます。Office Project Server 2007 はプロジェクト提案およびプログラムをサポートする新機能を備えているので、プロジェクト パイプラインとプログラムのコミットメントおよび依存関係を追跡するレポートが、カスタマイズによって開発されることが多くなると予想されます。さらに、パートナーは、カスタム KPI を使用して、プログラムおよびポートフォリオのカスタム ダッシュボードを開発できます。

  • カスタム プロジェクト管理ツール   Office SharePoint Server 2007 では、Project 2003 ではデスクトップでのみ提供されていた機能を拡張し、パートナーが Office Project Server 2007 にプロジェクト管理ツールを追加する機能が新たに導入されました。Project Server Interface、ノードの一貫性、およびサーバー側での式フィールド計算により、パートナーは高度なスケジュールや計算の拡張機能を構築できます。拡張機能の例としては、プロジェクトでの政府の調達および監視規則への準拠をサポートする達成額計算の拡張機能、建設プロジェクトをサポートするコスト管理の拡張機能、代替のプロジェクト管理方法をサポートするバッファ スケジュールの拡張機能などがあります。

  • Project Server イベント サービス イベント サービスは、新しいビジネス ロジックを追加して Office Project Server 2007 を拡張する機構を提供します。開発者は、ビジネス ルールを確認し、プレイベント (たとえば、プロジェクトの発行前のイベント) により操作を取り消すイベント ハンドラや、Office Project Server 2007 を拡張し、ポストイベント (たとえば、プロジェクトの発行後のイベント) によってワークフローなどの他のアプリケーションと統合するイベント ハンドラを作成できます。

以下にこの領域の主要な機能を示します。

機能 説明

Project Server Interface

Web サービス、マネージ コード、またはアンマネージ コードにより起動される API のセットです。

サーバー側イベント

Office Project Server 2007 は、マネージ コードとして実装されたプレイベント コードおよびポストイベント コードを登録するための安全なインフラストラクチャを備えています。

Windows Workflow Foundation (WF) の統合

Windows SharePoint Services 3.0 は、クライアント アプリケーションおよびサーバー アプリケーションで利用可能なワークフロー API を備えています。この API は WF ワークフロー エンジン上で動作し、カスタムメイドのワークフローと文書ライフサイクルが統合されたワークフローの両方をサポートします。

レポート データベース

プロジェクトの発行時、リソースの作成時、ユーザー設定フィールドのデータの変更時、またはタイムシートを提出時に、データは変換されてレポート データベースに移動されます。レポート データベースは継続的に更新され、オペレーション データへのほぼリアル タイムのアクセスを提供します。

レポート キューブ

Office Project Server 2007 管理者は、プロジェクト データの集約前のビューを含むキューブのスケジュールおよび作成を制御できます。選択したユーザー設定フィールドをメジャーおよびディメンションの両方としてキューブに含めることができるので、ユーザー設定データを柔軟に使用できます。キューブ処理では、キューブのカスタマイズを可能にするイベントが提供されています。

Reporting Services の統合

Office SharePoint Server 2007 レポート センターまたは SQL Reporting Services をインストールすると、実行時レポート環境に加えて、レポートおよびモデル定義のインフラストラクチャを提供できます。

まとめ

Office SharePoint Server 2007 は、ソフトウェア ツールと技術をユーザー、プロセス、組織のポリシーやガバナンスと統合する EPM コンピテンシーを構築するツールを提供します。Office Project 2007 ファミリは、さまざまなチームおよび組織のための作業管理ソリューションを提供します。特別なプロジェクトを管理するための簡単な手順を提供する一方で、経営幹部向けのビジネス インテリジェンスやスコアカードを含む完全なプログラム管理ソリューションを構築できます。

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入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office Project Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。