最終更新日 2005 年 11 月 1 日

このコンテンツのポイント

  • ドラッグ アンド ドロップによる Windows フォームの基本的なデザイン方法
  • コントロールの設定方法
  • イベントによって駆動するコードの実装方法

 

今回紹介するコード

Visual Basic
Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, _

                             ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click

       ' メッセージボックスを表示する

1       MessageBox.Show("10 行でズバリ !! Windows フォーム", "MSDN Online")

       'ボタンの画面上での大きさを 100 ピクセル x 100 ピクセルに変更する

2       Button1.Width = "100"

3       Button1.Height = "100"

       'ボタンの画面上での位置を変更する

4       Button1.Location = New System.Drawing.Point(0, 0)

       'ボタンの背景色を黄色にする

5       Button1.BackColor = System.Drawing.Color.Yellow

       'ボタンに表示される文字列を変更する

6       Button1.Text = "クリックされました。"

   End Sub
 

今回のシステム要件

  • Visual Studio 2005 Beta 2

目次

はじめに
クライアント アプリケーションの開発準備
画面をデザインする
コントロールにさまざま設定を施す
コードを実装する
実行する
より高度な操作性をもったクライアント アプリケーション開発へ
おわりに
注釈


はじめに

.NET Framework で用意されている Windows フォームという技術を利用すると Windows 上に最適化されたクライアント アプリケーションを開発することができます。また Visual Studio 2005 などとの組み合わせによって、より簡単に高機能で操作性の高いアプリケーションを実現していくことができます。

では、その例を簡単に見ていくことにしましょう。

クライアント アプリケーションの開発準備

Visual Studio 2005 を起動して、新規にプロジェクトを作成します。([ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。)

言語は、皆さんの得意とされているものを選択するとよいでしょう。ここでは、Visual Basic を選択し、プロジェクト ペインでは、[Windows アプリケーション] テンプレートを選択しています。[プロジェクト名] ボックスに任意の名称を入力し、[場所] ボックスに適当なパスを入力して、[OK] ボタンをクリックします。

これで Windows フォームによるクライアント アプリケーション開発の準備が完了しました。

図 1. クライアント アプリケーションのためのプロジェクトを新規に作成する

画面をデザインする

フォームのデザインは、ドラッグ アンド ドロップという一貫性のある手順で行うことができます。

画面左側 (*1) に表示されている [ツールボックス] から [すべてのWindows フォーム] タブを選択すると、いくつかのアイコンが表示されます。このアイコンがフォーム画面を形成するための構成要素になっています。これを「コントロール」と呼びます。

必要とされるコントロールを画面中央に表示されたフォーム上にドラッグ アンド ドロップすることで、画面のデザインを進めていくことができます。一度画面上に配置されたコントロールは、同じようにドラッグ アンド ドロップによって画面上での位置や大きさを変更することができます。また、誤って必要のないコントロールを配置してしまったときは Delete キーによって画面上から削除することができます。

図 2. 画面上に Button コントロールを配置する

コントロールにさまざま設定を施す

コントロールには、名称やフォントサイズ、大きさ、色などさまざまな設定を行うことができます。これらの設定を行うためには、画面右下 (*1) に表示される [プロパティ] ウィンドウ を利用します。

フォントの設定を行うのであれば Font プロパティ、コントロールの表示サイズを変更するのであれば Height / Width プロパティ、色を変更するのであれば BackColor プロパティといったように、わかりやすい名前のプロパティが多く用意されています。

実際に設定する際は、プロパティの名称が表示されている部分の右側をクリックし、文字を入力したり、値を設定します。

ここでは、Button コントロールの Text プロパティに、「ボタンをクリックしてください」という文字列を設定しておきます。

プロパティによっては、図 3 のように選択肢が表示され、必要なものをクリックすることで設定を完了できます。

図 3. ボタンの背景色 (BackColor プロパティ) の設定

コードを実装する

コントロールに対しての必要な設定が完了した後は、アプリケーションとして必要になるコードを記述します。

Windows フォームでは、アプリケーションの利用者の操作に応じてコードが実行されるというイベント駆動型のプログラミングスタイルを採用しています。そのため、た とえばボタンがクリックされたときの操作に対応したコードを記述するためには、そのボタンの Click イベントにコードを実装するという考え方になります。

イベントのコードを記述するためには、画面上に配置されたそのコントロールをダブルクリックします。すると、標準的なイベントがコードの中に自動で 挿入され、コードエディタが表示されます。(図 4) あとは、必要な処理をコードとして記述していくことで、アプリケーションとしての機能を果たしていくことになります。

ここでは、クリックされたときにメッセージボックスを表示し、ボタンのサイズ、色、位置が変わるようなコードを実装しておきます。

Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, _
                          ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
    ' メッセージボックスを表示する
    MessageBox.Show("10 行でズバリ !! Windows フォーム", "MSDN Online")
    'ボタンの画面上での大きさを 100 ピクセル x 100 ピクセルに変更する
    Button1.Width = "100"
    Button1.Height = "100"
    'ボタンの画面上での位置を変更する
    Button1.Location = New System.Drawing.Point(0, 0)
    'ボタンの背景色を黄色にする
    Button1.BackColor = System.Drawing.Color.Yellow
    'ボタンに表示される文字列を変更する
    Button1.Text = "クリックされました。" End Sub

なお、コードウィンドウとデザインウィンドウを切り替える場合は、画面上部に表示されたタブをクリックします。この作業を繰り返すことで、何度でもデザインをやり直したり、コードを記述しなおしたりすることができます。

図 4. コードウィンドウでのイベントの記述

実行する

イベントのコードの記述が完了したら、実行してみましょう。

アプリケーションを実行させるには [Ctrl] + [F5] キーを押すか、[デバッグ] メニューから [デバックなしで開始] をクリックします。すると自動的にコードがコンパイルされてアプリケーションが起動します。このサンプルアプリケーションを実行すると図 5 のように表示されます。また、イベントを記述したボタンをクリックすると図 6 のように表示され、記述したコードの結果が反映されていることを見て取ることができます。

図 5. アプリケーションを実行

図 6. ボタンをクリックして、コードが実行されたことを確認

より高度な操作性をもったクライアント アプリケーション開発へ

Windows フォームを利用したクライアント アプリケーションの開発は、ここで紹介した手順の繰り返しによって生み出していくことができます。ADO.NET というデータアクセス機能を利用すれば、データベースからの情報を画面に表示させることができますし、Web サービスやコンポーネントを利用するとアプリケーションへさまざまな機能を追加し、拡張していくこともできます。

さまざまな付随する機能を活用したアプリケーションの開発を目指していく際は、関連するコンテンツを参照してください。

おわりに

本稿では、Windows フォームを利用したクライアント アプリケーションの開発のための手順を見てきました。一連の流れに沿った開発の準備とその作業を繰り返すことで Windows クライアントにおける高い操作性を持ったアプリケーションを実現していくことが可能です。

関連するコンテンツなどを参考にしながら、ぜひ、Windows フォームでのアプリケーション開発にチャレンジしてみてください。

注釈

*1 : 画面上の位置について
各サブウィンドウの位置は、Visual Studio 2005 のセットアップ終了後に標準的に配置されている場所を示しています。これらのウィンドウやツールボックスは、ドラッグ アンド ドロップによって画面上の任意の位置に配置して、開発をされる皆さんが利用しやすい場所へ移動することができます。

もし画面上のどこにも見当たらないときは、[表示] メニューをクリックし、該当ウィンドウのメニューをクリックするか、同じく [表示] メニューをクリックし、[その他のウィンドウ] サブメニューから選択することで再度画面上に表示させることができます。 


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